チャプター 236

アメリアは手を伸ばし、ウィリアムの長いまつげの上を指先でそっとなぞった。

彼の顔は完璧なまでに無表情のままだったが、胸の内では感情の嵐が荒れ狂っていた。

口を開いて言葉を発しかけた、その瞬間。アメリアが囁いた。

「だって、あなたって私の好きなタイプっぽいから?」

永遠にも思えるほど彼の視線を捉えたまま、アメリアは離さない。ここには二人きりしかいない。ウィリアムが答える前に、彼女はまるで独り言のように言葉を継いだ。

アメリアは自分の胸に触れ、これまでにない速さで脈打つ心臓を確かめた。背筋を伸ばすと、回り込んでウィリアムの正面に立ち、唐突に訊いた。

「唇、薄くてきれいで、いい感じ。……...

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