チャプター 44

アメリアはキングサイズのベッドに腰を下ろし、すりガラス越しの浴室から聞こえてくる、やわらかな水音に耳を澄ませていた。

わずかに透けるガラスの向こうには、背の高い影が身体を洗っているのが見える。輪郭はぼやけていたが、ウィリアムの体つきが見事だということは、ぼんやりとでもわかった。

目を閉じる。こんな奇妙な取り決めに同意してしまった自分が、いまだに腑に落ちない。

関係を「売る」ために、わざわざ同じ部屋に泊まる必要があるのだろうか。

やがて水が止んだ。

ウィリアムは白いタオルを腰に巻いたまま出てきた。

髪から落ちる雫が首筋を伝い、胸を滑り、腹筋へと流れていく。

その一瞬、アメリアの意識...

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