チャプター 55

メイソンが返事をするより先に、エイヴァは自分の向かい側のソファを指し示した。彼女はなおもヘイゼルを見ようとしない。だが、その言葉は明らかに彼女へ向けられていた。「カーターさん、どうぞお掛けになって。あなたの話を聞く限り、私に相当な恨みがおありのようね。もう何年も会っていないもの。胸の内に溜め込んでいることも、きっと山ほどあるでしょう」

がっしりした体格のアティカスは、いつの間にか執務室の外へ下がらされていた。残ったのは四人だけだ。

アメリアはただ、面白がってここにいる。目の前で展開していく場面を眺める観客にすぎない。

今日、エイヴァが無理やり散歩に連れ出すと言い張らなければ、アメリアはそ...

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