チャプター 59

オーロラ:【アメリア、いる?】

アメリアは書類仕事を片づけてから、スマホに目を落とした。オーロラから住所が送られてきている。ざっと目を通し、返事を打つ代わりに電話をかけることにした。

呼び出し音はほとんど鳴らないうちに切れた。

「もしもし、アメリア。いまシルバーライト市立大学にいるの。五番街のダイナーで会って」アメリアは近くの店を横目に言った。

向こうでガサガサと騒がしい音が弾け、そのあと男の声が割り込んだ。焦っているのに、どこか浮き立っている。「アメリア、オーロラの大学にいるはずじゃないのか? なんでそこにいるんだよ?」

照りつける日差しの下、アメリアは小石を蹴って、じんわり汗をか...

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