第六十五章

ウィリアムはアメリアの復讐心の強さを思い返し、思わずくすりと笑ってしまった。

ブレアはそれに気づき、顔をこわばらせた。二言三言やり取りしたあと、別れの挨拶をして立ち去る。

ザンダーは車椅子に座ったまま、ぴくりとも動かなかった。

ウィリアムが尋ねた。「帰らないのか?」

ザンダーは言った。「君の婚約者、なかなか面白いね。どこの出身なんだ? すごく気になる。もしかして、前に僕と会ったことがあるのかな? 僕、何かバカなことでもした?」

鼻をこすりながら、ぶつぶつと独り言を漏らす。「いや、そんなはずはない。僕はいつだって親切で徳がある。悪いことなんて、いつしたっていうんだ?」

都合よく、自分...

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