第九十二章

「見た目だけで判断しちゃだめだ。ネットの有名人だってそうだろ。きらきらして完璧そうに見えて、ファンも山ほどいて、金だってうなるほど稼いでる。でも少し経つと、薬に手を出してたとか、ファンと不適切な関係を持ってたとか、スキャンダルが噴き出す。そんなことが表沙汰になる前に、そいつがどんな人間かなんて、本当にわかるか?」

アメリアはウィリアムのほうへ向き直った。「みんな、きれいに包装されてるみたい。あなたは違うわ」

「どこが違う? みんなが見ているのは表面だけだ。俺がかぶっている仮面――それだけ。俺の本当の姿じゃない」

言い返したかったのに、アメリアは反論の言葉を見つけられなかった。

目の前の...

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