第216章

視線が絡み合う。

目に見えない火花が散り、二人は無言で対峙していた。

しばらくして、零崎誠良はタバコに火を点け、冷ややかに口を開いた。

「今、界隈じゃもっぱらの噂だぞ。何か弁解することはないのか?」

「お前に関係あるのか?」

星野煌は鼻で笑った。

その瞳に宿る軽蔑は隠そうともしない。まるで路傍のゴミを見るような目つきだ。

「今さら好きな女ができたからって、純愛ごっこか? 残念だが、お前のこれまでの所業は誰もが覚えている。ここで時間を浪費するくらいなら、自分の身の振り方でも考えたらどうだ」

「……余計なお世話だ。お前こそ、自分の家督が奪われないように心配したらどうなんだ」

星...

ログインして続きを読む