第百八章

エズラ

今朝から、アラナと俺は玄関から一歩も外に出ていない。昼食の予定は、お互いを求め合う気持ちに取って代わられた。一日のほとんどをベッドで過ごし、休憩や飲み物、軽食のために中断する以外は、断続的に愛を交わした。最高だったが、今ではすっかり疲れ果てている。

俺はアラナをベッドに残して休ませ、二人分の泡風呂を準備する。その時間を使って、母さんに短い電話をかけた。ここに来る前に、しばらく家を空けるとテキストを送って以来、話していなかった。準備ができたら電話すると伝えてあった。家族は何が起こったのか全く知らない。母さんは何度か電話をくれようとしたが、俺には話す準備ができていなかっ...

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