第十三章

エズラ

アラーナと俺は彼女のベッドに横たわっていた。数時間にわたって、休憩を挟みながらセックスに耽っていたせいで、汗ばんだ体は動かす気にもなれなかった。これほどまでに誰かと性的に繋がれたと感じたことはない。俺たちの間の熱気は、この世のものとは思えないほどだった。

二人とも口を利かず、まだ息を整えようとしていた。疲れ切ってはいたが、それは最高に心地よい疲労だった。沈黙を破ったのは、俺の携帯の着信音だ。ナイトスタンドからそれを掴み取ると、画面にベラの名前が光っていた。なんでこんなに遅くにかけてくるんだ? いらだって唸り、拒否ボタンを押したが、彼女はすぐにかけ直してきた。

「出た方がいいんじゃ...

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