第三十七章

エズラ

アラーナが俺の寝室に消えていく。俺は期待に胸を膨らませながら、風呂の準備をするためにバスルームへ向かった。たぶんアラーナの言う通りだろう。俺たちのささやかなゲームは、彼女の勝ちに終わるはずだ。あの女は、他の誰とも比べものにならないほど俺を虜にしているのだから。とはいえ、俺も全力を尽くすつもりだ。楽しいゲームになりそうだ。

お湯を出し始め、ココナッツの香りのバブルバスを注ぎ込む。アラーナはココナッツが好きだ。彼女のお気に入りの香りの一つで、俺がそれを知ったのはほんの数日前のことだった。湯がたまるのを待って寝室に戻ると、アラーナがベッドの足元に座っていた。ぱりっとした俺の白いワイシャツ...

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