第三十八章

アラーナ

ここ数時間、私は渾身の力で頑張ってきたのに、エズラは一向に誘いに乗ってこない。腹が立つ。こんなに長く私に抵抗できるなんて思ってもみなかった。彼は絶えず私をからかってくる。機会があればいつでも触ってくるし、セックスしたいときにいつも見せる、あの独特の視線を向けてくる。私がそばにいるとキスを盗み、話しかけるときにはどんなチャンスも逃さず性的な方向に持っていこうとするくせに、それ以上は進めてこない。もう、本当に気が狂いそうだ。

勉強に集中しようとするけれど、簡単なことじゃない。私は床に勉強道具を広げている。エズラはソファに座り、上半身裸にグレーのスウェットパンツ姿で、ラップトップをい...

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