第六十七章

エズラ

赤ん坊の部屋のペンキを塗りながら、裏手でコーヒー休憩を取っている。生まれてくるのは女の子だ！　会えるのが待ちきれない。間違いなく、俺の子だ。ベラから妊娠したと告げられてから数週間後、DNA鑑定の結果が出た。本当はもっと早く結果が出るはずだったんだが、何かしら問題があったとかで遅れた。

幸い、彼女の経過は順調だ。健康で、あるべき姿ですくすくと育っている。まだ名前はない。俺たちの意見が合わないからだ。幸い、決めるまでの時間はまだある。

仕事と、もうすぐ生まれてくる小さな子の準備で忙しくしているが、心の中には今もアラーナがいる。狂おしいほど彼女に会いたいし、今も胸は張り裂けそうだ。連絡...