第300章 専属看護師(2)

 女は口元の血をぬぐい、憎々しげに葉山天を睨みつけた。

「葉山天、屁理屈はもうたくさんよ。どんなに立派なことを言っても、あんたたち上針門が過去に犯した過ちの償いはしてもらうわ。今日こそ、ここで決着をつけてやる」

 あれほどの深手を負いながら決着をつけるなどと、あの一撃で頭がおかしくなったのかと葉山天は疑った。だが、すぐに彼は目を見開くことになる。

 女が一粒の丸薬を取り出して飲み込むと、瞬く間に生気がみなぎり、その切れ長の瞳には冷酷な光と凄まじい殺意が宿ったからだ。

 葉山天は女を見つめ、思わず呟いた。

「あれは……小還丸か?」

「ふふ、上針門も小還丸を見分けられないほど落ちぶれ...

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