第324章 三人一緒に(2)

自分の提案が却下されることは、葉山天にとって想定の範囲内だった。西園寺理菜という女性は、一見して虚栄心や目先の利益に惑わされるような人物ではない。もし他の女性であれば、妹の恋人がこれほどの資産家だと知るやいなや、二つ返事でその申し出に飛びついていたかもしれないが。

しかし、西園寺理菜が案じているのは、葉山天から何かを搾取することではなく、受けた恩にどう報いるかということだった。それに加えて、彼女は自分自身に自信を持てずにいた。天が資金を出して店を任せてくれるというが、うまくいけば良いものの、万が一赤字を出してしまったらどうすればいいのか。天の純粋な厚意による申し出であることは痛いほどわかっ...

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