第337章 柳原さんからの招待(1)

東野月がもう根に持っていないと知り、葉山天は密かに安堵の息を漏らした。女の嫉妬などというものは、男のそれより遥かに厄介で執念深いからだ。

だがそれ以上に、彼には興味があった。東野月が朱雀たちのチームをどう鍛え上げるつもりなのか。葉山天自身、かつて傭兵として戦場を渡り歩いた経験があり、軍隊式の特訓にはある程度通じている。だが、それはあくまで軍事教練の一部に過ぎない。

正規軍の訓練と、傭兵のような野性味あふれる我流のそれには大きな隔たりがある。ましてや『天龍』は工作員組織だ。その訓練は傭兵稼業よりも遥かに過酷で峻烈なものだろう。傭兵になる者の大半は、食い扶持のため、あるいは己の腕を磨くために...

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