第341章 海の向こうからの知らせ(2)

柳原子浦は十数年にわたりアメリカに滞在し、現地の裏社会とも太いパイプを持っていた。ゆえに、アメリカ方面のゴシップにはやけに鼻が利く。些細な風の噂さえ聞き逃さない彼だが、その身分ゆえに、核心に迫る極秘事項までは手が届かないのが実情だった。

柳原美乃が南洪門の頂点に君臨できたのは、単に四宮翁の尽力によるものだけではない。彼女自身の実力と手腕によるところも大きいのだ。かつて、南北洪門が停戦に至った背景には、海外洪門による調整が大きく影響していた。海外支部の幹部たちは皆、元を辿れば洪門の出身者だからだ。

洪門が強大であればこそ、海外での彼らの地位も盤石となる。逆に一枚岩でなければ、長年築き上げた...

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