第363章 母娘の和解

馬田社長は社長室のソファに横たわり、声にならない悲鳴を上げていた。口は大きく開かれているものの、そこからはわずかな空気の漏れる音が聞こえるだけだ。激痛が彼を気絶寸前まで追い込んでいた。股間を押さえながら、彼はただ、葉山天が水原玲子を連れて去っていくのを眼だけで追うことしかできなかった。

外にいた警備員たちは、葉山天が姿を消すのを待ってようやく、痛む体を引きずりながら立ち上がった。社長室で何が起きたのかは見当もつかない。中に入ると、そこにはソファに倒れ込んだ雇い主の姿があった。

「馬田社長、ご無事ですか!?」

リーダー格の警備員が、全身の痛みに耐え、足を引きずりながら近づいてくる。もし社...

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