第411章 妥協

葉山天は冗談などではなく、至って本気でそのことを考えていた。もし高橋玲子と水原玲子、この母娘を二人とも手に入れることができれば、もうこの件で思い悩む必要はなくなる。彼女たち母娘が心を開き、自分と徹底的に向き合ってくれさえすれば、すべては解決するのだ。

当初、葉山天にそこまでの目論見はなかった。だが、先ほどの車内での水原玲子との会話から、ある端緒を感じ取っていたのだ。水原玲子は、葉山天が彼女の母親に対してどのような態度を取るのかを探っていた。その口ぶりは、まるで「母親である高橋玲子のことも受け入れてほしい」と暗に仄めかしているようでもあった。

水原玲子さえ反対しないのであれば、葉山天に否や...

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