第7章 黒い夜は眠れない(1)

葉山天は転びそうになった。この女性の変化はあまりにも急すぎるではないか?本当に自分を母親だと思っているらしい!

しかし葉山天も負けてはいない。顔に艶めかしい笑みを浮かべて言った。「お母さん、おっぱい飲ませて!」

その言葉に綾瀬玲奈は一気に態度を崩し、顔を真っ赤に染めた。

それでも葉山天は大人しく部屋を出た。整理すべきことがあまりにも多く、頭がついていかない。突然、母親ができたと思ったら、その母親は自分よりたった二、三歳年上だけ。さらに困ったことに、その母親が絶世の美女だということ。最悪なのは、葉山天がさっき継母の全身をくまなく見てしまい、生理反応まで起こしてしまったことだ。

今思えば...

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