第8章
手首に手錠がカチリと音を立てて嵌まると、結衣は狂気じみた高笑いを上げた。
十八年もの間、彼女の顔に張り付いていたあのか弱そうな表情は、そこにはもうなかった。
母さんが駆け寄り、結衣の肩を掴んで揺さぶった。
「冬木結衣! この悪魔! よくもあんな卑劣な手を使って、自分の妹を殺せたわね!」
結衣は母さんを見上げ、さらに激しく笑い声を上げた。
「あの日、目黒おばさんの警告を無視して、私を無理やり病院へ連れて行ったのは誰? お母さんが『完璧な共犯者』になってくれなきゃ、沙織をあのダンスルームで孤独に死なせるチャンスなんて、巡ってくるはずなかったじゃない!」
母さんの体が、凍りつ...
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