第103章

陸原グループに今後も手を貸すかどうかなんて、先の話だ。

陸原のお爺さんを送り届け、林原知世は車に乗り込むなり、迷いなく陸原凛へ電話をかけた。

呼び出し音はやけに長く続き、ようやく繋がった向こうから飛んできたのは、苛立ちと憎悪を隠そうともしない声。

『今度は何だ?! 林原知世、言っとくけどな、これで終わりじゃねえぞ!』

知世は取り合う気もなく、氷みたいに冷たい声で言い切る。

『明日の午前九時。市役所の前に来て。離婚届を出す』

一拍、沈黙。

次の瞬間、怒りが爆ぜた。

『離婚? 都合よすぎだろ! 俺がそんな簡単に見逃すと思ってんのか?!』

知世の声は、感情の起伏すらない。

『お...

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