第115章

『全部あなたのせいよ、林原知世! 疫病神、疫病神! 直志お兄さんを不幸にするために、わざと来たんでしょ!』

『陸原家から追い出されたばかりで、穢れを背負ってるくせに、すぐ宮崎グループにすり寄って……陸原家で呼び込んだ不運を、こっちにまで持ち込むつもり? この恥知らずの――最低女!』

『小原寧音!』

宮崎直志が勢いよく立ち上がった。椅子が床を引きずられ、「ギギッ」と耳障りな音を立てて後ろへ滑る。

こめかみに青筋が浮き、周囲の空気が一気に冷えた。――本気で怒っている。

『黙れ。今すぐ出ていけ!』

林原知世の表情も、すとんと冷え切った。

スプーンを置き、ナプキンで口元をゆっくり拭う。...

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