第125章

宮崎直志は涼しい顔で言った。『付き合い始めたばかりだよ。すごくいい子。母さんも気に入ると思う』

『口だけじゃわからないでしょ! 連れてきなさい、顔を見せて! 今夜! 今夜の夕飯に連れてくるの!』

電話口の宮崎母の声は切迫していて、同時に宮崎家の女主人らしい有無を言わせぬ圧があった。

息子の彼女に会いたくて、もう待ちきれないのだ。

林原知世の心臓がどくんと跳ねる。反射的にスマホへ向かって首を振り、口だけで「ダメ」と宮崎直志に訴えた。

――が、次の瞬間。

宮崎直志はさらりと体をひねり、通話中のスマホを有無を言わさず知世の手に押しつけた。

林原知世『!!!』

完全に固まった。慌てて...

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