第13章

わずか二分と経たないうちに、医師が看護師を引き連れて駆け込んできた。モニターに映る波形がみるみる落ち込んでいくのを見て、その場の全員が息をのむ。

医師は素早く掛け布団をはね上げ、陸原祖父の胸元に聴診器を当てた。

――ほんの一瞬。

眉間がきつく寄った。

「陸原祖父の酸素飽和度が下がり続けてる! 急いで、手術の準備!」

医師は身を起こすと聴診器を外し、看護師へ放る。

「麻酔科に連絡! 救急カートも!」

看護師たちは手際よく酸素チューブを持ち込み、陸原祖父に装着して監視機器をつなぐ。動きは一切の無駄がない。

――死神から、命を奪い返す。

林原知世はその光景を横で見ているだけで胸が...

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