第14章

「ブーン……」

林原知世は、頭の中が一気にぐちゃぐちゃになった。

反射的に陸原凛へ視線を投げる。さっきまで顔に貼りついていた凶相が、ぴしりと固まった。

「……わかった」

電話口へ氷のように言い捨て、知世はそのまま凛を見据える。瞳の底に残っているのは、骨の髄まで冷えきった殺気だけ。

「流行りが回ってくるの、早すぎない? 陸原凛。この筋書き、あんたと白石キキで書いたの?」

凛は背筋がぞわりと粟立つのをこらえ、平静を装って言い返す。

「ふざけんな、濡れ衣だ! 俺に関係あるわけないだろ! お前が普段から恨み買ってて、隙を突かれただけだ!」

知世は答えない。スマホを操作し、トレンドの一...

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