第141章

『林原知世! なんでここにいるのよ! どうして直志お兄さんのベッドに寝てるの! 起きなさい! 今すぐ降りて!』

 驚愕と怒りがない交ぜになった甲高い叫び声と、縄張りを荒らされた獣みたいに突進してくる小原寧音の姿が、宮崎直志と林原知世の眠気を一瞬で吹き飛ばした。

 宮崎直志は小原寧音の顔を見た途端、目つきが氷のように冷たくなる。露骨な不快感。邪魔をされた苛立ち。

 急に起こされたせいで背中に走った痛みをこらえ、反射的に腕の中の林原知世をさらに強く抱き寄せた。

『寝足りない?』

 林原知世は気だるげにうなずく。

『昨日、疲れすぎて……眠くて死にそう』

 その怠い声色は、昔ふたりで抱...

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