第142章

林原知世はスマホの画面を宮崎直志へ向けた。そこに表示されていた調査結果は明快だ。『盛田グループ』後継者――盛田宏介。

『盛田宏介?』

宮崎直志は、その名前を見た瞬間に思い当たった。

盛田グループ。今回の入札で、もう一方の競合だった会社だ。

落札できなかった恨みから内部の人間を抱き込み、あの悪質な爆破を引き起こした――そういう筋書きが、証拠の並び方からして出来上がっている。

資金の流れの記録。買収された警備員の供述。ぼやけてはいるが裏づけになる監視カメラ映像。証拠の鎖は、途切れていなかった。

林原知世は最後まで目を通し、背筋に冷たいものが走るのを感じた。

入札に負けただけで、私と...

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