第21章

林原知世が目を覚ましたとき、空はもう明るかった。

頭を少し動かしただけで、こめかみに――いつもの鈍い痛みがずしりと走る。

昨夜も、また二日酔いだ。

目を閉じたまま数秒やり過ごしていると、陸原の机に並んでいた報表の数字が脳裏に跳ねた。

頭が割れそうでも、林原知世はどうにか上体を起こして座る。

お爺さんが自分を副社長に引き上げてくれた。なら、ちゃんとやらなきゃ。

顔を洗って、冷たい水で意識を引き戻す。上着を掴んでリビングへ向かった。

廊下を曲がった途端、ふわりと香りが鼻先をくすぐる。

視線を上げると、ダイニングテーブルにはいつの間にか朝食がずらり。冷めないように、どれもアルミホイ...

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