第97章

個室はやたらと広く、内装も目が眩むほど豪奢だった。空気には上質な葉巻の煙と香水が絡み合い、甘ったるくも重い匂いが漂っている。

巨大な円形のベルベットソファ。その上で行われているはずの『協業の打ち合わせ』は、とうに別物へと変質していた。

主役の福山様は腹を突き出したままソファの中央にもたれ、顔は酒で赤く上気している。相当飲んでいるのが一目でわかった。

その周りを囲むのは、五、六人の若い女の子たち。顔立ちは整い、身体つきも細くしなやかだ。

彼女たちはくすくすと笑いながら甲斐甲斐しく酒を勧める。声はやわらかく甘いのに、指先や身の寄せ方には、どこか「仕込まれた」色気が混じっていた。

福山様...

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