第113章 証拠収集

菅野彩乃は顔色を変え、その場から逃げるように走り去った。追いかけようとした広瀬結月を、真理が腕を伸ばして制する。

真理はポケットからボイスレコーダーを取り出し、結月の目の前でひらりと揺らした。

「さっきの発言、全部録ってある」

広瀬結月の瞳がぱっと輝く。勢いよく真理の手を掴み――しかし次の瞬間、肩が落ちた。

「真理……どうして菅野彩乃は、あんなふうに私のことを思うの。私、ちゃんと仲良くしたかった。みんなと友だちになりたかっただけなのに……田舎者ってだけで、見下されるのが当たり前なの?」

真理は結月の肩をしっかり掴む。

「たった一人の悪意で、自分を否定しないで。私だって彼女と無関係...

ログインして続きを読む