第122章 彼が好きかそれとも姉ちゃんか

小西由希はよろめいて、一歩退いた。

こめかみには豆粒みたいな汗がにじみ、顔にははっきりとした動揺が浮かんでいる。

「ね……姉ちゃん」

震える声で、縋るような目を真理へ向けた。

「……き、聞かないで。お願い、聞かないでくれない?」

真理は鼻で笑う。

「あなた、外の人の味方ばっかり。なのに『好きだ』って口では言うのね。どこに好きがあるのか、私には見えない」

小西由希は苦しそうに眉を寄せ、結局うつむいたまま、真理の表情を見ようとしなかった。

「言いたくないなら、もういい」

真理は一歩、距離を取る。

冷たく、よそよそしい顔。まるで水を頭から浴びせるみたいに、小西由希の胸を凍らせた...

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