第134章 デマ騒動(二)

「聞いたところで、認めるやつなんていないでしょ」

そう言いながら、真理はスマホをくるりと裏返し、投稿画面を広瀬結月の目の前に突きつけた。

そこに並ぶ文字を追った瞬間、結月の腹の底から怒りが噴き上がる。指先が震え、肩まで小刻みに揺れた。

「こ、こんなの……デマだよ。全部、でっち上げじゃん!」

当事者であるはずの真理は、結月とは裏腹に落ち着き払っている。

「匿名投稿だし、黒幕を辿るのは難しい。掲示板のコメントも真偽入り混じっている」

真理は淡々と言った。

結月の胸に、ずしりと無力感が沈む。

「じゃあ……好き放題言わせるの?」

「もちろん違う」

真理は目を細める。

「見せしめ...

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