第139章 落選

石橋結翔さえ呼べたら――自分の未来はきっと輝く。華やかな世界にだって手が届く。

平井晴美の瞳には、隠しきれない光が宿っていた。呼吸が速まり、熱に浮かされたみたいに拳をぎゅっと握りしめる。胸の奥で暴れる興奮が行き場をなくし、今すぐ誰かに自慢したくてたまらない。震える指先で画面を滑らせた。

「ピコン」

真理が弁当をしまい終えたところで、スマホが澄んだ通知音を鳴らす。視線を落とすと、全体メンションだ。

グループチャットはものすごい勢いで流れ、並ぶのは持ち上げる言葉ばかり。矛先はどうやら平井晴美らしい。

真理は首を傾げ、指先で下へ追う。

ようやく見つけた、平井晴美が最初に投下したメッセー...

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