第154章

副校長たちは息を呑み、額には冷や汗が滲んでいた。

石橋グループの京清大学への支援は、単なる資金提供に留まらない。信用――そして人脈や資源、そのすべてだ。もし石橋結翔が本当に手を引けば、大学が被る損失は計り知れない。

「石橋社長、必ず厳正に対処いたします! 決してうやむやには――!」

副校長は慌てて言い募り、声の震えを隠せていない。

石橋結翔は答えず、踵を返して真理のベッドへ戻った。

さっきまで病室を圧していた威圧感が、真理の前ではふっと薄れる。代わりに宿ったのは、ほとんど柔らかいほどの集中だった。

彼は手を伸ばし、彼女の頬にかかった細い髪をそっと耳へかける。

そして低い声で問う...

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