第155章 許す?

石橋結翔は、真理の真剣そのものの横顔を深く見つめたかと思うと、ふいに身を屈め――その唇を奪った。

触れ合った歯の感触に、真理の肩がびくりと跳ねる。

けれど結翔は、踏み込まない。まるで稀少な宝物を壊さぬよう、ただ大切に捧げるみたいに。

唇。頬。眉の端。瞼の際。

一か所、また一か所。丁寧すぎるほどの口づけが降ってきて、真理は「そこ、だめ……」とでも言いたくなるくらい、触れられた場所がむず痒くてたまらない。

男の腕はとっくに彼女の腰を抱き込み、ぐい、と引き寄せた。

体温が重なり、距離が消える。

十分ほどして、真理は結翔の胸の中で小さく息を吐いた。声が細く、柔らかくなる。

「……もう...

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