第162章 やり過ぎ

真理が一言も発しないものだから、副校長の顔色は当然よくなかった。

どうあれ、彼はこの学校の副校長だ。

そして真理は、ただの生徒にすぎない。生徒は学校では先生の言うことを聞くべき――そんな理屈が、この男の中では揺るがない。

もし本気で真理を追い出す気になったら、真理にだって……。

「副校長」

真理がふいに、手にしていた湯呑みを机に置いた。

「副校長」という三文字が落ちた瞬間、彼は顔を上げ、苛立ちを隠しきれない視線で真理を射抜く。

「菅野彩乃がやったことは、証拠も揃ってます。そんな彼女を残すって言うなら――副校長と菅野彩乃の間に、いったいどんな関係があるのか疑わざるを得ません」

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