第178章 人生はまだまだ長い

「ビジネスの世界に親子の情なんてない。――父さん、自分のしたことのツケ、払うべきじゃない?」

真理は笑って問いかけた。

菅野文彦は首を振る。

「俺は在任中、何ひとつヘマしてない。誰にも俺を引きずり下ろすことなんてできない!」

言い終えた瞬間、真理が鼻で笑った。

「へえ? ヘマしてない? ……私には、そうは見えないけど」

外から警官が二人入ってくる。菅野文彦の前に立つと、表情は硬い。

「菅野文彦さん。在職中の公金流用、脱税などの疑いについてお話を伺います。署までご同行ください」

菅野文彦の顔が強張った。

菅野文彦が連れて行かれると、社内の空気は一気に変わった。

真理の背後に...

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