第18章 私の婚約者

「……あんた、でたらめ言わないで! 防犯カメラなんてあるわけないでしょ!」

菅野母の声が裏返った。動揺が隠せない。

「あるかないか、再生すれば分かるじゃない」

菅野真理はスマホを取り出す仕草をする。

「ちょうど大きいモニターもあるし、借りようか?」

「黙りなさい!」

菅野婆さんがついに堪えきれず、杖をどん、と床に突いた。顔色は鉛のように沈み、いまにも水が滴りそうだった。

「まだ恥をさらしたいの?」

鋭い視線が菅野母と菅野彩乃を切り裂き、最後に菅野文彦へと落ちる。

「いい嫁をもらったものね。いい娘に育てたものね。菅野の家の顔を、ここまで潰して……子供ひとり受け入れられないなん...

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