第85章 嫉妬する男

真理だけの、澄んだ香りが我先にと押し寄せてくる。名残惜しくてたまらないのか、背に置かれた大きな手が落ち着きを失い、上下に撫で回した。

「……あの子、お前の友達か?」

石橋結翔が空いた手で身を支え、顔を上げる。硬い顎先が胸の柔らかい肉をかすめ、ぷるり、と波を立てた。

真理は気持ちよさに小さく喉を鳴らし、人さし指で彼の横に垂れた髪をくるりと巻いては、ほどく。

「従妹。仲はいいの。今日になって、同じ学校だって知った。たぶん今年の新入生」

石橋結翔は真理の襟元を唇で咥え、背中の手で彼女の臀を下から持ち上げる。骨ばった指が肉に深く沈み、ぞくりとするほど生々しい。

ほんの少し力を込めただけで...

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