第97章 旧校舎を離れる

「心配しないで。外と連絡を取る方法、探してみる。絶対にここから出られるから」

真理は広瀬結月の手をぎゅっと握りしめた。

広瀬結月は悔しさと後悔で目尻を赤くする。

「真理……私のせいだよ。私がいなければ、真理まで巻き込まれなかったのに……」

「それ以上言ったら、本気で怒るよ」

真理は結月の頬をつまんで、軽くむにっと捏ねた。

二人のやり取りを横目に、金田倫也の瞳がわずかに揺れる。だがすぐ何事もなかったように視線を落とし、スマホを見た。

画面には、でかでかと赤い感嘆符。送信できていない。

「……ここ、電波が弱すぎる。外に繋ぐのは厳しいな」

倫也はスマホをひらりと振ってみせる。

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