第116章

鈴木青美は、思わず口元をひくつかせた。

伊藤靜美が話せば話すほどテンションを上げていくのを見て、鈴木青美はついに手を上げて制した。

『ねえお母さん。このお見合いの話、お婆さん一人の思いつきじゃないでしょ?』

図星を突かれた伊藤靜美は、気まずそうに頭をかいた。

『もー、あんたって子は……』

鈴木青美の目をまともに見られない。

『とにかくね……私とお父さん、A市にずっといられるわけじゃないでしょ。あんたが一人でお婆さんとここにいたら、やっぱり寂しいじゃない。私たちも心配なのよ』

鈴木青美は、どうしようもなく困った笑みを浮かべた。

『つまり、ここまで前置きしたのは……そのお医者さん...

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