第33章

ドアを開けて中へ入ると、早村のお爺さまは新聞を読んでいた。

鈴木青美はそっと近づき、軽く頭を下げる。

「お爺さま、ごめんなさい。お待たせしました」

お爺さまは新聞を畳んで置き、目尻に皺を寄せて手招きした。

「いいんだ、いいんだ。こっちにおいで。座りなさい」

青美はお爺さまの隣の椅子に腰を下ろす。

「青美や。どう見ても痩せたじゃないか」

上から下までじっと見られ、その眼差しに痛ましさが滲む。

「お前は昔からそうだ。大きいことも小さいことも、何でも自分で抱え込む。任せられることは下の者に任せてしまえ。身体が丈夫じゃないのに、そんなに無理をして……謙介のやつも、少しはお前の負担を減...

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