第67章

早村謙介はしばらく沈黙し、深く息を吸った。

『……ひとまず、ここまでにしよう。これ以上は追うな。待て――』

背後で浴室の扉が開き、鈴木青美が出てくる。

早村謙介は受話器の向こうへ慌ただしく言い捨てた。

『今日はここまでだ。また連絡する』

通話を切る。

『青美、俺だって調べるのをやめたいわけじゃない。必ず最後まで――ただ、今は……』

『説明はいらない』

鈴木青美が遮り、そのままベッドへ上がった。

『あなたの問題よ。調べようが調べまいが、どう調べようが、私には関係ない。知りたくもない』

早村謙介はその場で固まり、背を向けた彼女の影を見つめて、短く息を吐いた。

そしてベッドに...

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