第14章
私の魂は、ますますその透明度を増していく。
もう、潮時ね。
旅立つ前に、私はあの子たちの夢を訪れることにした。
「先生の最後の物語、聞きたい?」
私は優しく二人の頭を撫でた。
「先生!」
夢の中で、二人は私の懐に飛び込んできた。
「行かないで!」
「昔々、あるところに、生徒のことが大好きな先生がいました。ある日、先生はとても遠い場所へ行くことになりました。もう二度と帰ってこられない場所へ」
「先生がいなくなるのは嫌だ!」
翔太が泣きじゃくりながら言った。
「でもね、先生には秘密があるの。……先生は、夜空で一番明るいお星様になるのよ」
私は窓の外の夜空を指...
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