第105章マーカス

「彼女はどうだ?」俺は、ならず者の病室の外に立つジェームズに声をかけた。朝の五時半に起きて病院にいることに、驚きはしない。

「ほとんど完治だ」ジェームズはため息をつく。「俺は……どうしたらいい?」

「お前はどうしたい?」俺は興味深く尋ねる。こいつがどこまで腹を決めているのか、確かめたかった。

「拒絶すべきなのはわかってる。彼女はならず者だ。あいつと兄貴は俺たちを襲って、俺のルナの誘拐にも関わってた」

「でも?」俺は促した。まだ言い残しているのが、気配でわかる。

「でも、あいつは俺の伴侶なんだ。引き寄せられるのを感じる。拒絶したら……次の伴侶に恵まれる保証なんてない。それに、まだ話もし...

ログインして続きを読む