第136章カリックス

「プリンセスは飲み込みが早いわね」ジュリエットが感心したように言い、俺たちはベレンが滑らかに走って切り返すのを見守った。

「そうだな」俺も同意し、ベレンが折り返し走を続けるのを目で追う。

「アルファ……」ジョージがためらいがちに声をかけてきた。アレクとベレンが走る様子を見ながら。

「なんだ?」俺は伴侶から視線を外さずに答える。

「マイルズとネイサン、見たか?」と彼が訊く。

「独房だ」俺は躊躇なく言った。

「今度はあのバカども、何をやらかした?」ショーンがため息まじりに言う。

「俺に不公平な勝負をふっかけてきた」そう告げると、

「不公平に決まってるじゃない」ジュリエットが笑う。「...

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