第149章マーカス

「彼女はどう?」カルが食堂に戻ってきて、そのまま台所へ向かうのを見ながら、私は尋ねた。廊下の奥が少しでも見えるように首を伸ばす。もう何の物音も聞こえない。

「具合がよくないんだ」カルはそう告げ、台所から出てくると、再びアマの部屋のほうへ歩いていく。

「ママ、だいじょうぶ?」私の膝の上に座ったままのローズが聞いた。

「ちょっと気分が悪いだけだよ」カルは足を止め、ローズに言う。

「ママのところで一緒に寝る?」私はローズに尋ねた。母親と少しでも一緒に過ごさせたかった。

ローズはうなずき、私の膝からするりと降りる。兄のあとを追いかけ、手を伸ばしてカルの手を握り、アマの部屋へ向かっていった。

...

ログインして続きを読む