第150章カリックス

パックハウスを荒々しく突っ切りながら、唸り声だけは上げまいと努める。ミシェルが何度も気を引こうとしてくるが、無視した。今にも怒鳴り散らしたい。マルクスにローレンスへ詰め寄る選択肢なんて与えるべきじゃなかった。怒りのやり場が欲しい。あのクソ野郎をぶん殴れたなら、少しは楽になったはずだ。

「無視したりせんで、シュガー」ミシェルが低く唸り、私のあとを追ってくる。

「ミシェル、今はそんな気分じゃない」私は足を止め、執務室へ向かうのをやめたところで、ヘッド・オメガに噛みつくように言った。

「こっちだってアンタのご機嫌取りをする気分じゃないさ。けど、こうしてここにおる」南部訛りが、いっそう色濃く滲む...

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