第163章アマリー

どうやら、あと一時間も粘ったところで、割に合わなかった。

スープをひと鍋、配膳用の大鍋に移そうと運んでいると、シーラが私に向かって低く唸るように言った。

「どきなさい」

できるだけ急いだつもりだった。でも、熱々のスープがなみなみ入った大鍋を抱えている。間に合わなかった。シーラは苛立ちまぎれに私を押しのける。私は鍋を落とした。幸い、全部床にぶちまけただけで、私たちのどちらにもかからなかった。あれほど熱いのだ、かかっていたら大やけどだっただろう。

「この役立たずのクソ女!」

シーラの怒鳴り声が、周囲の視線を一気に集めた。

戦士たちも、ほかのオメガたちも、ぴたりと動きを止めてこちらを見る...

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