第165章カリックス

今朝、アマリーはサンドレスを着ていた。金髪だ。

ズヴィアドは、俺が止める間もなく前へと踏み出す。「もう一度言ってみろ。俺の伴侶であり、おまえたちのルナについてな」低く唸り、その声音は危険そのものだった。

俺は、ズヴィアドが変身してしまわないよう、ぎりぎりのところで踏みとどまらせる。どれほど望んでも、ここで姿を変えてオメガを引き裂くわけにはいかない。

シーラがその場で凍りつく。「……何?」と問い返した。

「さっきのは、おまえたちのルナだ」ニコラスが庇うように唸る。

「違うわ。あれがうちのルナなわけない。厨房で働いてるところなんて、死んでも見つからないはずよ」シーラは必死に言い繕いながら...

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